オキシライド乾電池とは?原理と特徴について解説。

「オキシライド乾電池」とは、負極に亜鉛(Zn)、正極にオキシ水酸化ニッケル(NiOOH)と二酸化マンガン(MnO2)使用した"一次電池"です。 デジカメ、CDプレーヤーなど大電流を必要とする機器専用に開発されました。

 

「ニッケル乾電池」とほぼ同じ電池です。アルカリ乾電池の上位互換として期待されましたが、生産終了となり消えた電池です。

 

本稿では、

「オキシライド乾電池とはどんな電池?」

「オキシライド乾電池の原理と特徴について教えて」

「オキシライド電池が生産終了になった理由は?」

という疑問にお答え致します。

 

 

ニッケル乾電池の概要

 

「オキシライド乾電池」とは、負極に亜鉛(Zn)、正極にオキシ水酸化ニッケル(NiOOH)と二酸化マンガン(MnO2)使用した"一次電池"です。 オキシライドの意味は、水酸化ニッケルのNickel oxyhydroxide battery から作られた造語です。

 

2000年前半にPanasonicが開発した乾電池で、アルカリ乾電池よりも高容量、高出力で、低温特性も優れており、次世代乾電池として期待されました。しかし、小型電子機器に向かないなど、メリットが少なく、現在は生産終了になっています。

 

以下、オキシライド乾電池の特徴をまとめた表です。

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用途

 

オキシライド乾電池の用途は、デジカメやCDプレーヤーなど高出力用です。初期電圧が1.7Vと高めであるため、小型電子機器に向かないというデメリットがあります。

 

高性能すぎるのも考えものだな。

 

歴史

 

オキシライド乾電池の歴史は、2004年にPanasonicが発売をしたことが最初とされます。

 

しかし、初期電圧がアルカリ電池よりも0.1V高く、機器内部の電子回路への負担が大きく、発熱・寿命短縮・動作不良なが生じるため、用途が限定されました。

 

加えて、「EVOLTA(エボルタ)」という高性能なアルカリ電池をがPanasonicから発売されたことにより、徐々に需要が無くなり2009年に生産終了となりました。

 

エボルタはいまも現役だよ。

 

構成

 

オキシライド乾電池の構成は以下のとおりです。

 

  • 正極 オキシ水酸化ニッケル(NiOOH)、二酸化マンガン(MnO2)
  • 負極 亜鉛(Zn) 
  • 電解液 水酸化カリウム(KOH)
  • セパレーター
  • 集電体 炭素棒

 

「ニッケル乾電池」の正極に、二酸化マンガンが加えられたものです。

 

オキシライド乾電池の構造は以下のとおりです。

 

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集電体に使われる「炭素棒」。これは「きなこ棒」からヒントを得たんやろな。そうにちがいない。

 

反応

 

オキシライド乾電池の反応は以下のとおりです。

  • 負極では電子を放出して、酸化亜鉛(ZnO)と水(H2O)を生成します。
  • 正極では、オキシ水酸化ニッケル(NiOOH)が電子と水(H2O)を受け取り、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)を生成します。また、二酸化マンガンは、オキシ水酸化マンガンを生成します。

 

二酸化マンガンが水素を吸収して「減極剤」の役割を果たしています。

 

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起電力

 

オキシライド乾電池の公称電圧1.5Vです。アルカリ乾電池と同じです。しかし、初期電圧が1.7Vとアルカリ乾電池より0.1V高いです。

 

特徴

 

オキシライド乾電池の特徴は以下のとおりです。

 

メリット

  • 大容量
  • 高出力
  • 低温特性

 

デメリット

  • 初期電圧が1.7Vと高く、リモコンなどの小型電子機器に向かない

 

オキシライド乾電池は、「ニッケル乾電池」とほぼ同じですので以下の記事も参考になります。

www.batterystudy.com

 

www.batterystudy.com